Mai's Blog
ロシアの食堂のごはん
プリヴェット!マイです。
今日は私がロシアに留学していた時に食べていた、食堂のごはんを紹介したいと思います。
今回は朝ごはんです。
каша (カーシャ)
ロシアの朝ごはんといえば定番のカーシャ。いわゆるミルク粥。もち麦やお米、トウモロコシ、ミレット、オートミールなどいろいろな穀物の種類のカーシャがあります。基本的にはこれらの穀物を茹でて牛乳、お砂糖、バターを加えてさらに煮沸したものです。初めはなかなか慣れない味ですが、私は結構好きです。牛乳や砂糖を使わずに水だけでゆでることもありますが、一般的には牛乳、砂糖、バターが入っています。食堂ではカーシャとともに、黒パンやチーズ、フルーツが出されます。
せっかくなので、カーシャのレシピを掲載します。ロシアは穀物の種類が豊富なので様々なカーシャがありますが、今回は日本でも作れる、お米のカーシャと、もち麦のカーシャのレシピを載せます。
<お米のカーシャ>
【材料】
お米 1カップ
牛乳 2カップ
砂糖 大匙1-2
バター お好みで
【作り方】
1 お米を水で洗う。鍋に2カップの水を入れ、火にかける。沸騰したらお米を入れる。お米が水を吸収するまでは蓋をせずに茹でる。
2 火力を下げる。小さじ1/2の塩、大匙1-2の砂糖を加える。そのご、5分おきに1/2カップずつ牛乳を注いでいく。定期的に底から鍋をまぜる。おかゆの状態になるまでゆでる。お皿に移し、お好みでバターをのせて完成!
<もち麦のカーシャ>
【材料】
もち麦 1カップ
牛乳 4カップ
砂糖 大匙1/2
塩 小さじ1/2
バター お好みで
【作り方】
1 もち麦を水に浸す。その後でんぷん質を除くために、ぬるま湯で洗い、その後熱湯につけ油脂を取り除く。
2 1のもち麦を鍋に入れて、1リットルの熱湯をそそぎ10-15分茹でる。茹でたもち麦をざるにうつし切る。
3 鍋に牛乳を沸かし、少し塩をまぶし、そこに2のもち麦をいれる。定期的に底から全体をかき混ぜて、弱火で15-20分とろとろになるまで茹でる。砂糖を加えてさらに混ぜる。
4 蓋をして20-25分蒸らす。お皿に移し、バターをのせて完成!
ロシアの食堂ごはん2
プリヴェット!
いかがお過ごしでしょうか?
さてさて前回のロシアの食堂ごはんではカーシャをご紹介いたしました。今回も引き続き朝ごはんにでるものがカーシャ以外にもいろいろあるのでそちらを紹介していきたいと思います。
ちなみに出される頻度はカーシャが一番多く週に4回程は出てました。
それ以外の日に出されていたのが、オムレツ、シールニキ、ブリヌイ、トゥヴォーログのザッピカンカです。
オムレツ
トマトが入っているオムレツとチーズ入りのオムレツがありました。写真のように厚みがあってふわふわしてます。よくパンにはさんで食べてました。オーブンで焼いたものを四角く切り分けた感じです。
シールニキ
シールニキはトゥヴォーログという日本でいうカッテージチーズからできたおやきです。基本的にトゥヴォーログ、卵と小麦粉、牛乳からつくられます。ジャムやスメタナという日本でいうサワークリームと一緒に食べるのが一般的です。
もちもちしててとっても美味しいです。この写真ではベリーのジャムが添えられています。ロシアにあるカフェなら基本シールニキがメニューにあります。
ブリヌイ
もちもちしていて厚みのあるクレープです。クレープより弾力があります。街のいたるところにブリヌイ屋さんがあり、その場で好きな具材を入れて巻いてくれます。甘いものもしょっぱいものもあります。ブリヌイはロシアのソウルフードで、朝ごはんとしてだけでなくお昼にも食べます。食堂ではブリヌイの皮のみ出されて、そこにジャムが添えられていることが多かったです。たまに焼きりんごが入ったブリヌイが出されました。外で食べるブリヌイの中身はしょっぱいものだと、お肉、イクラ、チーズ、キノコ、ピクルス、炒めた野菜などがあります。甘いものであれば、バナナやイチゴなどの果物、クリームや、カスタード、チョコレート、はちみつやナッツなどが入っています。
トゥヴォーログのザッピカンカ
言ってみればカッテージチーズのケーキです。作り方によって、味や硬さ大きさが異なります。小さい子供にも人気です。そのまま食べても美味しいですし、ジャムやスメタナ、スグションカという練乳と合わせて食べたりします。私も好きです。こちらも朝ごはんとしてだけでなく、おやつでよく食べられます。
<シールニキ>
【材料】 (6個分)
カッテージチーズ500g
小麦粉1/2カップ
卵1個
溶かしたバター20-30g
塩小さじ1/4
砂糖大さじ2
【作り方】
1 トゥヴォーログをボールにいれフォークで細かくつぶす。
2 小麦粉、卵、砂糖、塩を加える。
3 丁寧に混ぜ合わせる。生地は柔らかくかつ手にくっつかない程度がちょうどよい。水分が多すぎる場合は小麦粉を入れて調整する。
4 台に小麦粉をしいて、生地形成の準備をする。生地の塊を直径5センチの円柱のかたちに成形していく。そのあと均等に6つに切っていく。
厚さ1センチのおやきのかたちに形成し、小麦粉をまぶす。
5 フライパンにバターをいれ中火で温める。4を入れて、両面バターで焼く。はじめ、4-5分焼き裏返し、裏面も4-5分焼く。
6 お皿に盛りつけて、お好みでジャムやサワークリームをのせて完成!
<ブリヌイ>
【材料】
卵2個
牛乳500ml
塩一つまみ
砂糖小さじ1
小麦粉200g
植物油大さじ2
【作り方】
1 深いボウルの中に卵を割り入れる。塩、砂糖を一つまみいれる。卵が均一の液状になるように泡立できで混ぜる。
2 牛乳少量を加え、再び混ぜ合わせる。
3 小麦粉を加え、全体をよく混ぜる。残りの牛乳を生地の様子を見ながら少しずつ加え、生地は塊がなく均一になるまで混ぜる。生地はとろみの強いヨーグルトのような状態になるのが好ましい。生地を10-15分休ませる。
4 フライパンを温め、油をしく。テフロン加工で生地がくっつかなければ油は使わなくてもよい。生地を流し込み、フライパン全体に広げる。約1分焼いたら、へらで裏返し、30秒焼く。
5 お皿に重ねていき完成!お好みの具材にくるんで召し上がれ!
ロシアの食堂ごはん3
プリヴェット!いかがお過ごしですか?
今回は前回に引き続き私が留学していたロシアのバレエ学校の食堂ごはんを紹介します。
前回までは朝ごはんの紹介でしたが、今日紹介するのはお昼ご飯です。ロシアではお昼ご飯が3食のなかで一番豪華な傾向があります。お昼ご飯の構成としては、サラダ、スープ、メインでその日によってメニューが異なります。ロシア料理に欠かせないのがスープです。とても種類が豊富で、美味しいです。ロシアの寒い季節を乗り越えるためにみなスープで温まります。
*1のグリャーシュは日本でもなじみのある味で、いわゆるシチュー。ロシアは牛肉の値段がそれほど高くなく、一般家庭でも頻繁に料理に使われます。2のスープはコンソメベースの優しい味です。肉団子にはごはんが混ざっています。ロシアではひき肉とお米を混ぜる料理が色々あります。3のミモザはチーズ、ジャガイモ、ニンジン、缶詰の魚、ゆで卵、玉ねぎなどをマヨネーズとあえて、層状に重ねたサラダのことを言います。見た目も鮮やかなので、お祝いの時などにも作られます。
この写真には写っていませんが、ロシアの食事にはかならず、パンが付いてきます。パンはライ麦パン、小麦粉のパン、黒パンがあり、常に食堂にスライスされたものが置いてあります。
ロシアには хлеб
соль(パンと塩)という言葉があり、焼いたパンと塩で大切な来客もてなすという習慣が昔からあります。きれいに刺繍した大きな布にパンをのせて、パンの中心の小さな皿に塩をのせて歓迎します。歓迎される方はパンをひとかけらちぎって、塩を少しつけて食べ、歓迎に応えます。
何が言いたかったかというと、ロシアは昔からパンと結びつきが強く、ひとびとの生活に欠かせないものだということです。
いかかでしたか?少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。ではまた次のブログでお会いしましょう!パカパカ!
ロシアの食堂ごはん4
プリヴェット!こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?今回も前回に引き続き、ロシアの食堂ごはんのランチを紹介したいと思います。
ちなみに、左上のピンクの飲み物はモルスというベリーの果汁を砂糖水で割った飲み物で、ロシアでは古くからある飲み物のひとつです。ロシアのサラダは基本的に、小さくカットされた野菜や卵を混ぜてつくるサラダが主流です。そこにマヨネーズや、スメタナ、オイルが合えてあります。このサラダは、グリーンピース、ゆで卵、キュウリ、鶏肉、じゃがいもが入っています。首都のサラダという名前が付いています。別名オリビエサラダとも呼ばれていて、ロシアを代表する古くから伝わる料理のひとつです。オリビエはオリビエさんというモスクワのホテルレストラン“エルミタージュ”でシェフを務めていた人の名前からとったそうです。この方が初めに、オリビエサラダを考案しました。オリビエさんが亡くなったあと彼の特性のマヨネーズの製法は明らかにされず、このサラダの本来のレシピは分からなくなったのですが、ソ連時代レストラン“モスクワ”の料理人イワン・イワノフがオリジナルに近いとされる首都サラダをつくり、その後一般家庭にも広まりました。
とまあ、このサラダにもこんな時代背景があったのでした。それにしても彼の特性のマヨネーズの味がどんなものだったのか気になります。
スープのボルシチと、ビーフストロガノフは日本でもロシア料理として広く知られていますよね。ロシアを訪れた時はぜひ本場の味を試してくださいね。
ではではまた次のブログで。パカパカ
ロシアの食堂ごはん5
プリヴェット!こんにちは。いかがお過ごしですか?かなり暑くなってきましたね。今回も前回に引き続き、食堂ごはんランチシリーズです。今日紹介するのはこちら、、、
個人的に1の白身魚とジャガイモのチーズオーブン焼きは私の好物です。下に魚がうもれていて見えませんが、ジャガイモとしっとりとした白身魚、チーズの塩味がよく合います。スープのウハーはロシアの伝統的な料理の一つです。元々は古スラブ語で「煮汁」、「スープ」を意味する「ユハ」の語に由来するそうです。このスープにもサラダにも細かい葉が入っていますが、ロシア料理では必ずといっていいほどディルやパセリなどの様々な香草が使われています。スーパーでは写真のようにパックになって売られています。
ちなみに、ロシアのスーパーについてはまた別の機会にお話しするのでお楽しみに。
白身魚とジャガイモのチーズオーブン焼きのレシピをのせましたのでぜひ作ってみてください。
それではパカパカ!
<白身魚とジャガイモのチーズオーブン焼き>
【材料】 4人分
白身魚500g
ジャガイモ500g
玉ねぎ2個
人参1個
とろけるチーズ100g
マヨネーズまたはギリシャヨーグルトやクリームチーズ100g
塩コショウ お好みで
【作り方】
1 魚はスライスし、一口サイズ程度に切ったら塩コショウをふる。玉ねぎは粗みじん切り、ニンジンはスライサーで千切りにする。
2 オーブン焼きにする型のそこに油をぬる。先ず始めに、玉ねぎと人参
を敷く。次に層に魚を並べる。魚にマヨネーズをぬる。
3 ジャガイモはうすい輪切りにして魚の上に敷きならべていく。塩コショウを全体にかけ、最後にチーズをのせる。180度に予熱したオーブンで30-40分様子をみながら焼く。
4 四角くカットしてお皿にのせたら完成!召し上がれ!
ロシアの食堂ごはん6
プリヴェット!こんにちは。いかがお過ごしですか?ロシアの食堂ごはんランチ編まだまだ続きます。今回紹介するのはこちら、、
1 кнель(クネリ)肉団子、ズッキーニやパプリカの蒸し煮
2 ギリシャサラダ
今までの投稿を見てくださっていたら、お気づきの方もいるかと思いますが、日本だとハンバーグや肉団子でひとまとめのところ、ロシアだと色々な名称があるんです。調理方法もそれぞれ異なります。このクネリもそのひとつ。クネリは肉、魚などをすりつぶし、卵、パン粉、調味料を加えて、球状に型づくり、ゆでるもしくは蒸した料理のことです。この調理法はロシアではなくフランスのリヨンが起源だそうです。ロシアはアジアとヨーロッパどちらにも面していることから、料理も様々な国の文化が影響しているのでしょうね。そのため、日本人でも比較的なじみのある味の料理も結構あります。ロシアってあまり料理のイメージがないと思いますが、ロシアの家庭料理は古くから伝わるものが沢山あります。他の料理にはない香草の香りだったり、保存がきくマリネの野菜やきのこが沢山使われていたり、たくさんの種類のスープがあったり、西洋料理から影響をうけつつ独自の調理法へと発展していった料理など、ロシア料理ならではの魅力があるんです。イタリアンやフレンチなどと比べるとまだロシア料理を食べられるお店は限られていますが、銀座のロゴスキーでは美味しいロシア料理がたべられるのでおすすめです。もちろん本場のロシアで食べていただきたいところですが、日本で美味しいロシア料理を試してみたいときはぜひ!
それではまた次回のブログでお会いしましょう。パカパカ!
ロシアの食堂ごはん7
プリヴェット!みなさんいかがお過ごしですか?だんだんとワクチンの接種が増えてきていますね。このまま収束に向かうことを願うばかりです。では、さっそく本題へはいっていきましょう。今日ご紹介するロシアの食堂ごはんはこちらです、、
1のサラダは私のお気に入りです。ビーツとドライプルーンってすごく合うんです。2のシーは前回紹介したウハーと同様、ロシアに古くから伝わる家庭料理の一つです。キャベツと色々な野菜が入った優しい味のスープです。ロシア料理と言えば、ボルシチのイメージがあると思いますが、そのボルシチにも使われているビーツは様々なロシア料理で使われています。栄養価も高く、気候の条件的に葉野菜が育ちにくいこの国ではとても重宝されています。どこのスーパーでも必ず売られていて、その値段は日本の十分の一ほどです。1個だいたい15円ほどで買うことができます。基本的には生で売られていますが、すでに茹でられて真空パックになって売られているものもあります。そんなビーツのサラダのレシピを最後に紹介したいと思います。日本のスーパーでも最近では売っていることもあるので、見つけたらご家庭で作ってみてくださいね。
<ビーツとドライプルーンのサラダ>
【材料】
ビーツ2個
クルミ100g(なくてもよい)
乾燥プルーン150g
ギリシャヨーグルトまたはクリームチーズ50g
塩
ニンニク1かけ
【作り方】
1 ビーツを40-50分たっぷりのお湯で柔らかくなるまでゆでる。その後冷し皮をむく。千切りのおろし金でする。
2 クルミは包丁でこまかく砕く。乾燥プルーンはお湯につけ柔らかくした後細く千切りにする。ニンニクをみじん切りにする。
3 ボウルに 1,2の材料、ギリシャヨーグルト、塩をいれ混ぜる
4 お皿に盛って完成!
ロシアの食堂ごはん8
プリヴェット!みなさんこんにちは。お元気ですか?前回のビーツのサラダ作ってみた方いらっしゃるでしょうか?今回は白身魚タラがメインのランチの紹介です
私が留学していたノボシビルスクは内陸に位置しているため、あまり魚の種類は豊富ではないのですが、このタラはよく出てきました。他にノボシビルスクで食べた魚と言えば、このタラのほかに、鮭、ニシンなどがあります。ニシンは塩漬けで食べる事が多いです。ウラジオストックなど海に面した地域ではもっと色々な種類の新鮮な魚を食べる事ができます。ノボシビルスクにもお寿司屋さんがありましたが、やはり生魚の種類は乏しく、主にサーモン、アナゴ、エビといったところです。そのほかは、カルフォルニアロールのような、巻きずしがロシアでは“すし”として広まっています。クリームチーズや、マヨネーズが入っていたり、アボカドの寿司などもあります。あとは、揚げてある軍艦なども人気があります。正直中身が何なのかはよくわからなかったのですが、味はなかなか美味しかったです。
*穴子のお寿司、キュウリ、サーモン、クリームチーズ(左)
*とびこのお寿司、キュウリ、サーモン、クリームチーズ(右)
と、話がお寿司の話になってしまいましたが、最後にボルシチと同じくらい好きなスープラッソリニクにレシピを紹介して終わりたいと思います。ピクルスの酸味ともち麦の食感が癖になります。おためしあれ!それではパカパカ!
<ラッソリニク>
【材料】
お好きなお肉400g
大き目のピクルス3-4本とピクルスのつけ汁1/2カップ
人参1本
玉ねぎ1個
セロリ1本
もち麦1/2カップ
塩、コショウ
ローリエの葉1枚
【作り方】
1 鍋に1.5Lの水を入れ肉を入れ、火にかける。沸騰したら、あくを取り除く。蓋をして、火力を最小にし1-1.5時間茹でる。
2 人参、玉ねぎは皮をむき、玉ねぎはくし切に、人参、セロリは細いくし状に切る。鍋から火が通った肉を取り出す。ここでいちど鍋の出し汁をこす。
こした出し汁を鍋にもどし火にかける。ローリエの葉を入れる。
3 もち麦は水でよく洗う。できれば10-15分程度浄水に浸けておく。出し汁が入った鍋に切った野菜ともち麦を入れていく。火にかけ、沸騰したら弱火にし煮続ける。先ほど取り出したお肉を一口サイズに切って鍋へ入れる。
4 ピクルスを細かく刻む。鍋の野菜に十分に火が通ったら、ピクルスを液と一緒に鍋へ入れる。もち麦が柔らかくなるまで煮込む。
5 塩コショウで味を調整したら完成!
ロシアの食堂ごはん9
プリヴェット!こんにちは。長らく食堂ごはんの紹介が続いてきましたが、そろそろ終盤です。というのも、学校の食堂はだいたい2週間分のメニューをローテーションしていたので、それ以上はメニューがないからです。少しずつ具材が異なったりはしますが、大まかなメニューは同じです。
1は言ってみれば肉じゃがのようなものです。味も肉じゃがに似ていて、日本人にはなじみのある優しい味です。3のスープには短いパスタが入っています。ロシアのいくつかのスープにはこの短いパスタが入ったものがあります。以前同じ煮込み料理でラグーを紹介しましたが、ラグーのほうがどちらかというと水分が多く、シチューのような感じで、ジャルコエのほうが炒め煮といった感じで水分少な目でゴロゴロ野菜とお肉が入ってるイメージです。今回紹介したメニューにもスープとメインにジャガイモが入っていますが、全体的にロシア料理におけるじゃがいも出現率は高い気がします。やはり保存がきき、寒い地域でも比較的育ちやすいからでしょうか。というわけで今回はそのジャガイモを使ったロシア版肉じゃが、ジャルコエのレシピをご紹介したいと思います。
<ジャルコエ>
【材料】
じゃがいも7個
鶏モモ肉500g
人参1個
玉ねぎ2個
ニンニク1かけ
トマトピューレ大匙2
植物油大匙1-2
ローリエの葉1枚
お好きなスパイス(あれば)
塩適量
【作り方】
1 もも肉を食べやすい大きさにきる。ジャガイモは皮をむき4または8等分にきる。玉ねぎは皮をむき洗ってから、小さいキューブ状にカットする。人参も玉ねぎと同様にカットする。ニンニクは包丁でみじん切りにする。
2 フライパンに油をひき、火にかける。フライパンが温まったら、鶏肉を焼いていく。肉の表面に少し焦げ目がつくまで焼く。
3 オーブン対応の蓋つきの容器に2を移し入れ、上から、人参、ジャガイモ、玉ねぎニンニクをいれていく。お好きなスパイスやハーブをかけ、塩コショウをふる。トマトピューレを150mlの水でといてから、容器に注ぎ入れる。蓋をして180度に予熱したオーブンに入れる。40分後取り出し、全体を混ぜたら再びオーブンへ戻すがこの際は蓋を外し、さらに30分焼く。完成!
ロシアの食堂ごはん10
プリヴェット!こんにちは。いかがお過ごしですか。さてさて今日は食堂ごはんランチ編残すところあと2つになりました。とはいってもロシアのごはんシリーズはまだ続くのでご安心を。今日紹介するのはこちら、、、
本来であれば3の牛肉の煮込みと一緒にそばの実が添えられているのですが、私がそばアレルギーのため、ここにはありません。そばの実はロシアではよく食べられていて、栄養価も高いので重宝されています。ごはんのように炊いて食べるのが一般的です。たまにスープにもはいっていたりするので、そばアレルギーの方は注意が必要ですね。日本だと麺に加工されたそばが一般的ですが、近ごろはスーパーなどでもそばの実を売っていることがあるので買ってみてください。食べたことがないのでなんとも言えないのですが、私の友達は結構みんな好んで食べていましたよ。ビネグレットはロシアのサラダのなかでも定番で、食堂やスーパーのデリコーナーに必ずあります。私も大好きなさらだです。ビーツ、酢漬けのキャベツ又はピクルス、ジャガイモ、グリーンピース、玉ねぎ、にんじんなどが入っています。この中でも欠かせないのが、ビーツとピクルスです。ビーツの甘さとピクルスの酸味が絶妙に合います。というわけで、今回はこのビネグレットサラダのレシピを紹介して終わりたいと思います。
<ビネグレットサラダ>
【材料】
ビーツ2つ
ジャガイモ4つ
人参2本
ピクルス5-6本
玉ねぎ1個
グリーンピース250g
オイル大匙4
塩小さじ1/4
【作り方】
1 ジャガイモ、人参、ビーツは水をはったボウルの中で汚れをおとす。
人参とジャガイモを柔らかくなるまで鍋で30-40分ゆでる。
ビーツも別の鍋で柔らかくなるまで50-60分茹でる。
2 茹でた野菜は皮をむく。ビーツ、人参、ジャガイモをそれぞれ1センチ角にキューブ状にカットしていく。たまねぎはみじん切りにする。
3 2の野菜とグリーンピース、をボウルに入れ混ぜ、オイルと塩を加える。全体をよくかき混ぜたら、お皿にもって完成!召し上がれ!
ロシアの食堂ごはん11
プリヴェット!みなさんこんにちは。いかがお過ごしですか?今日で食堂ごはんランチ編は最後になりまーす。今日紹介するのはこちら。
サラダの上に乗っているのはスメタナです。日本でいうサワークリームのようなもので、スープにかけて食べたりもします。スメタナをかけると、あっさりとしたクリーミーな味わいになります。レバーのザッピカンカの横にそえられているのは黒パンです。このザッピカンカはお米が混ざっていることもあります。量増し目的なのかはよくわかりませんが、ロシアの肉団子やハンバーグにはごはんやもち麦などの穀類が混ざっていることがあります。このレバーのザッピカンカ、日本だとあまりみられない調理法ですがとっても美味しいのでぜひためしてほしいです。というわけで、今日紹介するレシピはレバーのザッピカンカです。
<レバーのザッピカンカ(オーブン焼き)>
【材料】
レバー500g
卵2個
牛乳または生クリーム100ml
玉ねぎ2個
人参2本
小麦粉大さじ4
パプリカパウダー小さじ1/2
コショウ小さじ1/3
塩適量
【作り方】
1 人参、玉ねぎは洗い、皮をむいたら、ミキサーやブレンダーで細かくみじん切りにする。レバーも同様にひき肉の状態にする。
2 1の材料をボウルに入れ混ぜる。卵を小皿に割り入れかき混ぜたら、ボウルに入れて混ぜる。ここに、牛乳、小麦粉、塩、コショウ、パプリカパウダーをいれ全体をよく混ぜる。
3 オーブン対応の型の底、側面に油を軽く塗る。そこへ2の生地を流しこんでいく。事前に180度に予熱したオーブンで45分間焼く。
4 つまようじを刺してみて中まで焼けていることが確認できたら、型から取り出しお好みの大きさに切り分けて、完成!