バレエ学校ってどんな感じ?

ロシアバレエ留学

Sep. 13 2021


以前にも別のブログで触れましたが、わたしはノボシビルスクにあるノボシビルスク国立バレエ学校に約4年間留学していました。
今日はその時の記憶をたどりながら学校時代のことお話しようと思います。
学校の設立は1956年12月26日で歴史のある学校です。サンクトペテルブルクにある世界最高水準のバレエ学校、ワガノワバレエ学校、モスクワにあるボリショイバレエ学校に次ぐ名門校と言われています。過去にも数々の世界的に有名なダンサーを排出してきました。毎年行われる入学試験ではバレエを行うのに適した身体的条件、理解力、音楽性、芸術性があるかどうかを審査され、これらの条件が整った生徒のみ入学が許されます。ちなみに、1年生は9-10歳の生徒になります。
バレエ学校は8年制で、1-5年生と6-8年生で大きく中等と高等に分かれています。毎年学年末の試験によって規定の成績に満たない生徒は退学となります。特にこの5年生から6年生に上がる際の試験は一番厳しく毎年数名の生徒が学校を去っていきます。国立なので、ロシア人は国からの補助金によって無料で教育を受けることが出来る反面、こういった厳しさの中で日々学んでいます。ちなみに留学生は学校や寮での規律に反することなどをしない限り退学はありません。
私が通っていたバレエ学校には留学生クラスというものがあり、普通はまずこの留学生クラスに入って学びます。先生はもちろんロシア人ですが、クラスメイトは全員同じく留学している日本人のみ(たまに韓国人など)なので、ロシアに来て慣れない環境の中でも同じ言葉を話す仲間がいるので、心強いです。私がいた時は、クラシック、キャラクターダンス、モダンダンス、ロシア語の授業がありました。授業は全学年月曜日から土曜日まで、日曜日は休日です。留学生クラスでは、学年末に試験が行われ、優秀な生徒は次年度からロシア人と混ざって国立の教育カリキュラムを受けることが出来ます。入る学年は生徒の年齢によって適当な学年へ振り分けられます。基本的に留学生は数学や英語などの一般教育科目を除く専門科目の授業を受けます。具体的には、クラシック、キャラクターダンス、モダンダンス、演技、宮廷舞踊などです。モダンダンスのみ3年生の授業からは除外されます。
わたしは、6年生からロシア人と普通科で学びました。おおまかなスケジュールとしては午前中に毎日クラシックがあり、ドゥエット、キャラクターダンスがそれぞれ週2回、モダンと演技が週に1回あり、さらにその後で毎月行われる校内コンサートや年に1度開催される校内コンクール、期末成果発表のための作品練習(リハーサル)がありました。


リハーサルの様子


6年生の時はクラシックが12時からと始まりが遅く、それ以降の授業がぶっ続けで行われ、リハーサルの終わりが18時を過ぎる事もありました。8年生の時はクラシックが朝8時半からだったので逆に授業の間に少しゆとりがありました。ロシア人の子達が一般教育科目の授業を受けている間はロシア語の勉強などにあてていました。
先ほどぶっ続けとは言いましたが、お昼ご飯の休憩はあったので食堂に行ってお昼ご飯をとっていました。食堂でどんなごはんが出ていたかは他の記事で紹介しているので良かったらそちらも読んでみてくださいね。次回のブログでは実際に1日起きてから寝るまでバレエ学校での1日をお話しようと思います。それでは今日はこれにて、パカパカ!