Mai's Blog
年に1度1週間以上お湯が出なくなるおそロシア
プリヴェット、みなさんこんにちは。いかがお過ごしですか?
最近また少し暑い日があったりして服装に困るこの頃です。ちなみに、現在東京は27度なのに対し、ノボシビルスクは6度です。さすがですね。秋はどこへ行ったのでしょう。
留学はやはり精神的にも身体的にもかなりハードですが、ロシアならではの大変さといえばやはり寒さ、です。その点ノボシビルスクは群を抜いて寒いです。年にもよりますが、去年はマイナス40度の日がちらほらありました。マイナス10度の日には「今日めっちゃ暖かいね!」という奇妙な会話をしていました。マイナス10度だと普通に外を歩くことができるので、本当にうれしかったのです。ノボシビルスクに行って間もなくのころ、ノボシビルスク劇場のバレエ公演を見に行った際、その日はマイナス25度くらいだったのですが、学校から劇場まで徒歩5分くらいなのと、劇場に行くのにあまり重ね着をしたくなかったのとで、タイツ一枚で歩いていったところ、寒さで足が尋常でなく痛くなり半泣きになったのを覚えています。あの時は本当に痛い目にあいました。冬の外出は命がけです(笑)。ノボシビルスクの冬に街を歩く際は見た目どうこうより命を守りましょう。日本人は特に寒さのために帽子をかぶったりする習慣がないので、帽子をかぶらないで外出すると寮母にものすごく叱られます。
ノボシビルスクの冬は本当に修行のようなのですが、また別の修行もありました。なんとロシアでは毎年春にお湯が出なくなる期間があるのです。これが年によって期間が違うのですが、長いときは2週間ほどお湯が出なくなります。この地獄のシャワータイム期間はほんとにつらいです。しかもこの期間は毎日シャワーを使うことが出来ず、一日おきに事前に入る時間を予約して入ります。これは本当に修行以外の何ものでもないです。シャワーに入れない日はポッドにお湯を沸かして洗面器に頭突っ込んで洗ってました。ノボシビルスクの留学生活ができれば、サバイバルの中でもかなりまともに生きていける気がします。(笑)。学校生活でももちろん大変なことが沢山ありますが、こういった寮生活で精神的にも身体的にも謎に鍛えられた気がします。
なぜお湯が止まるのか疑問に思われた方もいると思いますが、これはインフラの仕組みが日本とロシアでは異なることが関係しています。ロシアでは日本と違い、暖房が市政府によって一括管理されているため個々の建物でコントロールすることが出来ません。そして1年に一度国全体でこの暖房機能の点検が行われる際に全ての暖房機能が停止します。このため、1週間から2週間の間お湯がでなくなるというわけです。日本でこんなことがあったら大混乱ですよね。ロシアでの生活をしていると、いろいろ不自由なことが多い分、日本に帰ったときに色々と当たり前ではないありがたさに気づくという点では悪くないかもしれないですね。
というわけで、ロシアに旅行される際はこのお湯出ない期間は避けてくださいね。
それでは次のブログで。パカパカ。