Mai's Blog
ロシア人って実際のところどんな人たち?
プリヴェット、みなさんこんにちは。
今日のテーマはロシア人の国民性、と言ってもいろんな人がもちろんいますが、今回は特に、バレエ学校時代のクラスメイトに共通する点や傾向、日本人とここが違うなと思ったことを私個人の目線でお話します。もちろん、主観的な意見ですのでご了承ください。
自分が留学してまず思ったのは、特に留学生や、新しく入ってきた子に対して特別な興味がないか、または、警戒心が強いということです。これは私が日本で高校生だった時にアメリカから留学生が来た時のことと比較して思ったことです。想像できるかもしれませんが、その時はもうみんな彼女に興味津々でたかるような状態でした。彼女が後でその時のことを振り返り、こんなにかわいいって言われたことなんてなかったから、すごく違和感があったと教えてくれました。アメリカでは見た目のことを相手に言うのは誉め言葉であってもタブーのようです。
このことが記憶にあったので、外国人という点で多少は寄ってくるかと思いきや、基本的にノーリアクションという感じでした。決して冷たいとかではなくて、よろしくねという感じでウェルカムではあったのですが、それ以上積極的に親しくなろうという意思が感じられなかったです。でもこれは後から分かったのですが、新しい子に対して興味がないわけではなく、どんな子なのか様子をうかがっていたようです。私よりも後にロシア人の子が転入してきた時もみんなあまり積極的に関わりを持とうとはしない割に、彼女についてどこから来たとか、どんな性格だとかよく噂していました。日本人は建前で、初めの印象を良くしようという考えがあるのかなと思いますが、ロシア人はその感覚はあまりないようです。ただ共通して言えることは、腹を割って話せる関係になるまでそれなりに時間がかかるということです。そして、親しくなった相手に対しての思いやりがある人が多いです。まだロシア語が片言しか話せなかった時に、ロシアのご家庭に招いて頂く機会があったのですが、おばあさんが手づくりのロシア料理をご馳走してくれ、帰りにはこれ美味しいから持っていきなさいと手づくりのジャムをくれました。まともに会話ができなかったのに、またいつでもいらっしゃいと言ってくださり本当に温かい方でした。
また、ロシアでは家族を大切にしている人が多いと感じます。2年間ルームメイトで今でもよく連絡を取り合っている私の友達は本当に家族思いで、毎日家族と電話していました。家族も彼女のことを愛しているのが伝わってきて本当に素敵だなと思いました。家族に面と向かって感謝や愛を伝えられるのは日本とは違うところかなと思います。
初めは距離があったクラスメイトの子達も、ロシア語がまともでなくてもとりあえず図々しいと思うくらい積極的にコミュニケーションをとるうちに、仲良くしてくれるようになりました。卒業するまでには人生のことや将来のこと、バレエのことや、恋話などたくさん話すようになったおかげで、ロシア語もかなり上達しました。初めのうちはとにかく彼女たちと話したくて、今何時か分かる?とか、今日何ザール(スタジオ)?とか確実に答えてくれるような質問をよくしてました。(笑)。
これに加えてロシア人と仲良くなる上で大切だなと感じたのでは、意思の主張をはっきりとするということでした。とくに嫌なことや、否定をちゃんとすることです。これ私も含めて多くの日本人にとって苦手なことだと思いますが、以前、ルームメイトのうちの一人に「マイは人(ひと)に怒れないよね」言われたことがあります。もちろん怒ることが重要なのではなくて、ノーと思っていることに対して曖昧な返しをしていたら、自分が損をするし、相手に理解してもらえないまま、フラストレーションを溜め込んでしまうということです。個人的な意見ですが、日本人って断るの苦手な気がします。たとえば、お菓子をたくさん持ってておすそ分けする時、日本人だったら、大抵ありがとうって言ってもらうと思うんです。たとえそれが好みのもではなくても。その場合には、そのお菓子が好きな人に後であげたり。でも、わたしがルームメイトの彼女にあげた時、それ嫌いだからいらないって言われたんです。正直少し傷つきましたが、もちろん彼女は全く悪気はないですし、合理的ではあります。日本では物事をはっきり言うことが失礼になってしまう事がある一方、ロシアでは自分の意志を真っ直ぐに伝えることは相手に対して正直であることにつながり、相手への尊重の現れになるというように、日本とは少し考え方が異なるようです。
どちらにも良いところ悪いところがありますから、郷に入っては郷に従えというように、自分がいる国の文化や風潮に柔軟に対応することが大切かなと思います。
少し長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。少しでも興味をもっていただけたら嬉しいです。それではまた次のブログで。パカパカ。