ロシアで生卵を食べて飛行機で失神した話

ロシアバレエ留学

Oct. 7 2021


プリヴェット、みなさんこんにちは。いかがお過ごしですか?
食欲の秋と言いますが、私は年中食欲旺盛なので、いまいち違いは分かりません(笑)。それはさておき、今日は私がロシアで生卵を食べて失神した事件についてお話しようと思います。
体質なのか私は胃腸を崩しやすく、食あたりを年に数回起こします。それも公演の前や試験などの大事な日に重なりがちで本当に困ります。初めてノボシビルスクに行った時も出発の前々日に食べた牡蠣に大あたりして、死にそうになりながら飛行機に乗り、何とか到着しました。痛い目にあいました。大事な日の前に牡蠣を食べるものではありませんね。食中毒は食べたものだけでなく、ストレスや疲れなども関係していると言いますが、日本のように蛇口からきれいな水が出る国は少なく、海外では水にあたっておなかを壊すというケースも聞きますよね。私の場合、あたる原因となる食べ物が毎回異なり、一度食あたりした物は食べないように気を付けているのですが、違うものだと対処できないのでなかなか難しいです。
そんな経験の中でも苦い思い出なのが、生卵で食あたりした時のことです。生卵はサンクトペテルブルクの和食レストランで出されたものです。この時、オーディションでサンクトペテルブルクにクラスメイトと行っていて、最終日の夜に皆と和食レストランで夜ご飯を食べることになりました。私はそこでお寿司を頼んだのですが、そのうちのサーモンとうずら卵の軍艦にどうやら当たりました。このうずらの卵が生だったのですが、レストランで出されているものだから大丈夫だろうと高を括っていたら、これが大惨事を巻き起こしました。その日の夜は何事もありませんでした。次の日サンクトペテルブルクを飛び立ち、飛行機で隣の席のアーニャとネットフリックスでトムハンクス主演の映画「フォレストガンプ」を見ていました。この飛行機の航空券を買ったときにマイルがたまっていたので、そのマイルを使って機内食を自分でカスタムし、食べるのを楽しみにしていたのですが、なんだか胃がもたれる感じがしてあまり美味しく感じられませんでした。映画の中盤で戦争のシーンがあるのですが、そのあたりで気分が悪くなり一度お手洗いに行き、少し楽になったので戻ったのですが、20分程してお腹が痛くなってきました。再びお手洗いに行こうと立ち上がったところ、ものすごい気持ち悪さとめまいがして数歩あるいたところで気絶したみたいです。気づいたらCAの方達が座る部屋にいました。CAの方が首を濡れたタオルで冷やしてくれ、甘い紅茶をくれました。病院へ行くか聞かれたのですが、目が覚めてしばらくしたら落ち着いたので、大丈夫です。と言いました。ノボシビルスクのバレエ学校に留学していると伝えると、いつか踊りを見てみたいと言ってくださいました。とても優しい方で救われました。そのあとお手洗いに何度か行ってかなり楽になりましたが、飛行機が到着してからもクラスメイトをかなり待たせてしまったので本当に申し訳なかったです。
学校に着いてから1週間は廃人のような状態でしたが、学校の看護師さんが看病してくださり、無事に回復しました。あの時からロシアで卵を食べるのが怖いです。
そもそも生卵を食べるという習慣はロシアにはないのですが、ポーチドエッグのような半生の状態のものはあるので今後注意したいです。私の他にも卵で当たった知り合いが何人かいるのいで、皆さんもロシアで卵を食べる時はくれぐれもお気を付けください。それではまた次のブログで。パカパカ。