世界的に有名なロシア民族舞踊団

ロシアバレエ留学

Oct. 20 2021


プリヴェット、みなさんこんにちは。
もうすぐハロウィンの季節ですね。日本では毎年渋谷が大変な騒ぎになっていますが、ロシア国民にとってはあまり重要なイベントではなさそうです。スーパーマーケットで少し装飾がされていたり、カフェでハロウィン限定のメニューが出されたりしたことはありましたが、ハロウィンを称したイベントやパーティーなどは少なかったように思います。そもそもハロウィンという行事はアメリカの発祥で、その元となった本来の収穫祭の意味は廃れてしまっています。キリスト教との関係も薄れて、イベントとしてのみ定着したためロシアにはなじみがないのだと思います。ロシアではイースター(ロシア語ではパスハ)が大切にされていて、この時期になると飾り付けされた卵やパスハの為に作るクリーチと呼ばれるスポンジケーキを色々なところで見かけます。
前置きが長くなってしまいましたが、そんなパスハのようにロシア国民の誇りとされている伝統のひとつにロシア民族舞踊があります。音楽や芸術に長けている国とあって、ロシア人は歌ったり踊ったりすることがとても好きです。公園でもよく弾き語りをしている人や、民族音楽に合わせて踊っているお年寄りの方を見かけます。ロシアの民族舞踊と言えばコサックダンスが有名ですが、コサックダンスを初めとするロシア民族舞踊を踊る舞踊団がロシア国内にはいくつかあります。その中で最も歴史が長く世界的に有名な舞踊団のひとつがイーゴリ・モイセーエフバレエです。その名にもあるイーゴリ・モイセーエフという方が立ち上げた舞踊団です。なぜバレエという言葉が入っているのかというと彼自身ボリショイバレエ団出身のダンサーだったからです。バレエの基礎やロシア舞踊の伝統的な踊りを活かしつつ、コサックダンスやアクロバティックなパフォーマンス、高速回転などを作品に取り入れ、ロシア舞踊に革命を起こし世界中で評判となりました。私も初めて見た時はその迫力に感動しました。YouTubeなどで彼らのパフォーマンスを見る事ができるのでぜひ見てみてください。
こちらはリハーサル風景の動画です。↓

https://youtu.be/jbuPx7Jb5Mk

そして、このイーゴリ・モイセーエフと並んで有名なのがベリョースカです。この舞踊団の特徴はまるで浮いているかのように滑らかに進む女性の群舞の踊りです。1948年にナデージダ・ナジェージディナによって創立されました。当初団員は女性のみでしたが途中で男性舞踊も加わりました。彼女は既に亡くなっていますが、現在も彼女の弟子たちによって舞踊団が受け継がれています。日本にも何度かツアー公演を行っています。この舞踊団をモデルにした映画やドラマもあります。ベリョースカは日本語で白樺という意味の言葉であり、舞踊団設立のきっかけとなった作品に使われた曲に白樺の言葉が入っていたことからこの名前になったそうです。戦争によって一時は団の継続が危ぶまれましたが、厳しい時代を乗り越え現在も世界中に感動を与えています。こちらも動画のリンクを貼っておくのでぜひ見てみて下さいね。

https://youtu.be/bU2on24sI1s

それでは、また次回のブログで。パカパカ。