人生初のチャーター便でロシアから緊急帰国その3

ロシアバレエ留学

Nov. 15 2021


プリヴェット、皆さんこんにちは。
なかなか結論にたどり着かなくて申し訳ございません。
ですが、どこも省けない濃い内容なので何卒お付き合いくださいませ。
前回、前々回のブログをお読みでない方は是非そちらを先に読んでくださいね。
さて、前回までの内容をざっくりまとめると、緊急帰国が決定し、トラブル発生しながらも無事チャーター便のチケット購入→チャーター便に乗る為の乗り継ぎの便も確保、というところで終わっていたかと思います。
よし、これでもう安心、やっと日本に帰れるぞ。といきたいところですが、人生なかなかスムーズにいきません。ちなみに日程は、
5月11日10:05ノボシビルスク発→10:25モスクワ着(普通便)
5月11日19:15モスクワ発→5月12日10:35羽田着(チャーター便)でした。
チケットを購入したのが5月7日だったので、それから慌ただしく帰国の準備をしていました。事件が起こったのはその次の日、5月8日の夜。
留学生の一人がモスクワ行きの休航を知らせるアエロフロートからのメールに気づきました。慌てて確認すると自分の携帯にも同じ内容のメールが届いています。頭真っ白、お先真っ暗、大ピンチです。このままではモスクワからのチャーター便に乗ることが出来ません。パニックになっている暇もなくすぐさま航空会社に問い合わせて状況を伝えました。このときほどロシア語を身につけておいて良かったと思った事はありませんでした(笑)。
運良く5月10日の朝にノボシビルスクーモスクワ間の便があり、これに乗ればチャーター便に間に合うことが分かりました。手分けして航空会社に連絡し、その日のうちに全員分のチケットの変更を行いました。すべての作業が終了した時には深夜0時を回っていました。寮母も心配していろいろ質問されましたが、余裕がなさ過ぎて対応できず、全部終わってから説明しました。
問題はモスクワについてから空港で丸1日待つ必要があるという事でした。当時はコロナが流行り出したばかりで空港内での待機は危険だと思われました。急遽、空港と直結しているラディソンブルーホテルを予約することにしました。未成年がホテルに泊まる場合は委任状が必要だったので、モスクワの大使館からこのホテルあてに未成年の留学生の名前、パスポート番号、年齢を記したリストを送っていただきました。大使館の方にはこの時だけでなく本当に沢山の場面で助けていただき頭が上がりません。
予定より1日早い出発となったのでさらに余裕がなくなりました。猛スピードで準備してなんとか無事出発することが出来ました。出発までにいくつもの困難がありましたが、出発してからモスクワでの滞在、乗り継ぎはすべて問題なく、無事に帰国することができました。本当にこの1週間は神経をすり減らして生きていました。
この時の教訓としては、携帯には絶対にシムカードを入れておくべきだという事です。普段の生活ではメッセンジャーなどのインターネット回線の電話で問題なくても、緊急事態の際に公共機関と連絡を取るには電話番号が必要になります。これから海外留学を考えている方や、長期の渡航をする方にはシムカードを現地で購入することをおすすめします。
最後に、JALのチャーター便で頂いた機内食の写真をのせておきますね。この時のCAの方のこまやかな対応。便の快適さ、緊急帰国する人たちに向けた暖かい機内放送には大変感動しました。もうチャーター便に乗るようなことは無いと願いたいですが、人生に1度くらいはあっても良い貴重な経験になりました。
それではまた次のブログで。パカパカ。