Mai's Blog
イジェフスクという街に住んでいます。
プリヴェット、皆さんこんにちは。
今日は私が最近移り住んだイジェフスクという街についてお話します。
イジェフスクはウドムルト共和国の中心にあたる街です。この街の近くを流れるイジ川が由来となっています。共和国といってもアメリカの州のようなもので、独立した国ではなくロシアの一部です。
今まで住んでいたノボシビルスクに比べると規模は小さいです。人口は63万2千人(ちなみにノボシビルスクは約162万人)。ウドムルト人と呼ばれる少数民族が住んでいる地域でもあります。共和国の28パーセントがウドムルト人で、62パーセントがロシア人です。ウドムルト人はウドムルト語を話しますが、現在ではロシア人との混血が進み、農村に住んでいる純粋なウドムルト人くらいしかこの言語を話す人はいないそうです。現にイジェフスク出身の同僚の女の子も知っているのはいくつかの単語くらい、と言っていました。
歴史的背景として、イジェフスクは武器産業で栄えた街でした。長きに渡る戦争の間、武器製造の拠点地としてその役割を担いました。始まりはナポレオンの時代まで遡ります。ナポレオン率いるフランスと敵対するに至り、軍の脅威が及ばない内陸部であるイジェフスクに武器工場が作られました。皇帝アレクサンドル1世が火器を生産する工場を設立したのが始まりだそうです。今でもその名残でお土産ショップでは多くの武器グッズが売られています。また市内には、イジマシ博物館、ミハイル・カラシニコフ記念火器博物館があり、大量の銃や武器が展示されています。この街を訪れた際は行ってみると良いかもしれません。
規模が小さい街ながら、中心部には、様々なカフェやレストラン、映画館やスーパーマーケット、ショッピングモール、美術館や劇場、大聖堂や大学、病院などがあり生活には困りません。中心部から少し歩いたところには大きなとても美しい池があります。暖かくなったらお散歩したいです。
私もこの街の名前さえ知らなかったのですが、じつはあの有名なスケート選手ザギトワの故郷だそうです。日本人であれば日本の47都道府県はほとんどの人が知っていると思いますが、ロシアは広すぎて全ての州や共和国を知らない事もよくあるみたいです。実際ノボシビルスクに住んでいるロシア人のお友達に「イジェフスク、どこそこ?」と言われて驚きました。そんな訳で、イジェフスクについて知ったあなたは、かなりコアな知識を身につけたと言えるでしょう。
それではまた次のブログで、パカパカ。