Mai's Blog
ロシアのクリスマスは1月7日
プリヴェット、皆さんこんにちは。
クリスマスはどのように過ごされましたか?
いつかドイツのクリスマスマーケットに行ってホットワインを飲むのが夢です(笑)。
歴史的な背景はともあれ、クリスマスって特別な温かい気持ちになるので好きです。
今はアイルランドと日本人の子と一緒に住んでいるので、25日はあえて手作りの和食でささやかにお祝いしました。二人とも喜んでくれて良かったです。メニューは肉じゃがと味噌汁、大根のゆずみそ和え、ごはんでした。
さて、クリスマスソングを聞きながら気分を味わった私たちですが、ロシアではクリスマスが1月7日なので、12月25日は特に盛り上がることもありません。これはロシア正教がユリウス暦を基準としているためです。(ユリウス暦の12月25日はグレゴリウス暦における1月7日にあたるのです)12月25日のクリスマスはグレゴリウス暦(カトリック)のものなので、ロシアでは馴染みがないのです。
ちなみにツリーは12月中旬あたりから飾られ始めます。ロシアではツリー(ヨールカ)はクリスマスのためだけではなく、新年のお祝いを象徴するものでもあります。
今イジェフスクのオペラ劇場の前には大きなヨールカが建っています。カラフルなオーナメントの他に、夜になるとキラキラ光るイルミネーションライトがついています。2週間ほど前から工事が始まり、少しずつ組み立てられて最近完成しました。ツリーの周りには氷のモニュメントや滑り台が作られ、子供たちが楽しそうに遊んでいます。毎日氷点下の場所だからこそ見られる美しい芸術作品です。
そもそもロシアではクリスマスよりも新年の方が重要なお祝いのようです。ロシアのサンタクロースは私たちが知っているサンタクロースとは異なり、デッド・マローズ(霜のおじさん)という存在として知られています。元々はスラヴ民話に登場する精霊で厳しい冬の寒さの化身とされています。このおじさんと一緒にしばしば描かれるのが彼の孫娘スネグーラチカ(雪の少女)です。こちらは完全にロシアならではのキャラクターです。元々はロシアの民話に出てくる登場人物の一人にすぎなかったのですが、後にデッド・マローズの孫で手伝い役という位置づけでクリスマス、新年を象徴するキャラクターになりました。
いかがでしたか?
日本での一般的なクリスマスとは異なるロシアのクリスマスについてのお話でした。
今年も残すところあとわずか。皆様にとって素敵な年末となりますように。
それでは良いお年を!パカパカ!