Mai's Blog
ロシアの家庭料理を堪能し、バーニャ初体験。
プリヴェット、みなさんこんにちは。
日本はゴールデンウイーク中ですが、ロシアも5月の頭に祝日があります。
今日5月1日はдень Весны и Труда(春の日、労働の日)で祝日です。こちらでもようやく春らしくなり、雪がなくなったとたん、ここ2,3日で一気に草木が芽を出し始めました。暖かい季節は一年の中でも短く貴重なので、ロシア版バーベキュー(シャシシュリーク)や、釣り、海水浴などをして楽しみます。これらの他に、バーニャ(ロシア版サウナ)の文化があります。バーニャは公共のものと個人のものがありますが、先日バーニャがあるお家にお招き頂いて、初体験してきました。現在ではガスで温めるバーニャもありますが、伝統的なものは薪で火をおこし、温めた石に水をかけて蒸し風呂にします。ガスの場合は1時間ほどで温まるそうですが、こちらの伝統的なバーニャは3時間ほどかかります。今回お邪魔したお家にあるバーニャはこの伝統的な方で、暖炉に薪を入れ石を温める過程を見せてくださいました。
ちなみにバーニャの内装は日本の銭湯などにあるサウナとほとんど同じです。それなりに経済力のある家庭ではバーニャ付きの家がごく普通にあるそうです。余談ですが、薪にする木によっては煙が臭って近所迷惑になってしまうそうで、たまにもめたりするそうです。
今回お家に招いてくださったのはロシア人の中でもイスラム教を信仰するタタールと呼ばれる民族の方でした。私が住むイジェフスクにもタタールの人たちが住む地域があり、彼女のお家もこの地域にあります。彼女は私のためにタタールとロシアの家庭料理をご馳走してくださいました。基本的にタタールの人々もロシア料理を作りますが、イスラム教なので豚肉は食べません。また、タタールの特別な伝統料理などもいくつかあります。そのひとつにチャクチャクとよばれるお菓子があります。小麦粉、砂糖、卵を混ぜた生地を小さく丸めて揚げ、はちみつでコーティングしたもので、中はサクサクです。チャクチャクはロシアでも人気のあるお菓子で、今では工場で製造されたものが一般的に流通していますが、タタールの人たちが住む地域にあるお店で手づくりされているものが一番おいしいそうです。まあそりゃそうですよね(笑)。
こんな感じで、ロシアの家庭料理、タタールの家庭料理を堪能し、ロシア版サウナのバーニャを体験するという贅沢な一日でした。
それではまた次のブログで。パカパカ。